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TMEIC、ベトナムの太陽光向けパワコン市場でトップ

累計出荷量で1.4GWを達成、中国・インドの工場を活用

2019/06/27 09:20
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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TMEICがベトナムで受注した「SOLAR WARE STATION」の模式図
(PCS、昇圧用変圧器、高圧遮断器を搭載)(出所:TMEIC)
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シャープグループがベトナムに建設し、TMEIC製PCSを採用したメガソーラー
(出所:シャープエネルギーソリューション)
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 東芝三菱電機産業システム(TMEIC)は6月26日、太陽光発電所向け大容量パワーコンディショナ(PCS)に関し、ベトナムでシェアトップとなったと発表した。

 同社によると、ベトナム市場向けPCSの出荷容量は、2019年5月末までに累計1.4GWに達した。一方、IHS Markitの調べでは、ベトナム国内では、2017年初めから2019年末までに約2.9GW(太陽光パネルベース)の太陽光発電所が稼働する見通しとなっており、TMEIC製PCSが2019年5月末時点での最大シェアを占めているという。

 ベトナムでは、2014年時点で総電力に占める再生可能エネルギーの割合は0.1%以下に過ぎなかった。同国政府は、2030年までに再エネ比率を21%まで引き上げる計画を掲げており、2017年6月に再エネの固定価格買取制度(FIT)を施行した。

 TMEICでは、ベトナム市場で同社製PCSが評価を得ている要因として、全世界で17GWを超える納入実績があることに加え、ベトナムに近い中国、インドの製造拠点を生かし、多様なニーズに応える製品群を供給できる体制を整えたことを挙げている。

 同社は今年4月に、ベトナム・ ハノイ市に駐在員事務所を開設し、太陽光向け大型PCSをはじめとしたパワーエレクトロニクス製品のほか、大型モーターなど産業用電気関連のシステム製品などの販売を強化すると発表していた。

 TMEICの澤田尚正・産業第三システム事業部長は、「ベトナムの太陽光発電市場は今後も拡大が予想されており、引き続き業界のトップランナーとして、ニーズに応えていきたい」とのコメントを公表した。

 ベトナムでのメガソーラー(大規模太陽光発電所)プロジェクトでは、シャープグループや日揮など、建設面で日本企業が関わるケースも増えおり、TMEIC製のPCSを採用するケースも多い(関連記事:シャープ、ベトナムに49MWのメガソーラー建設)。導入例としては、「SOLAR WARE STATION(コンテナソリューション)」、「Power Plant Controller(出力電圧 制御)」などがある。

 SOLAR WARE STATIONは、PCS、昇圧用変圧器、高圧遮断器をコンテナに一括収納しているため建設コストを削減できることや、メンテナンス性とシステム品質の確保、高温地域や塩害地域など過酷な環境への適合性が評価されているという(関連記事:TMEIC、ベトナムでPCSと連系設備のパッケージ製品を受注)。

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