NPCと浜田、太陽光パネルのリサイクル事業で合弁を解散

2019/07/01 20:09
工藤宗介=技術ライター
「ホットナイフ」で分離されたガラスと電池部分
(出所:NPC)
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 太陽電池製造・検査装置メーカーのエヌ・ピー・シー(NPC)と産業廃棄物を手掛ける浜田(大阪府高槻市)は、両社の合弁会社で太陽光パネルのリサイクル事業を手掛けるPVテクノサイクル(東京都大田区)を6月30日付で解散した。両社は、今後も引き続きビジネスパートナーとして協力し、それぞれが太陽光パネルのリサイクル事業を進めていく。

 PVテクノサイクルは、太陽光パネルのリユース(再使用)およびリサイクル(材料の再利用)方法の確立を目的として、2016年8月に設立された。両社は、2015年から新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「太陽光発電リサイクル技術開発プロジェクト」に参画している。

 NEDOのプロジェクトは、NPCが開発したパネル解体装置を用い、浜田のノウハウを用いて各素材を分離して再資源化ルートに乗せることで、目標としていた処理コストを早期に達成し、従来の期間を前倒して2018年12月に開発を完了した。低コストかつ環境負荷を抑えた最適な再資源化プロセスを確立したとしている。

 NEDOプロジェクトの完了により、PVテクノサイクルを設立した目的を達成したと判断し、両社合意の上で合弁解消を決定した。NPCは今後、同社の松山工場において自社開発技術である「ホットナイフ分離法」を搭載したパネル解体ラインを用いた太陽光パネル廃棄物処理(中間処理)を開始する。さらに、パネル解体ラインを全国の産業廃棄物処理事業者に販売する。

 また浜田は、太陽光発電所から排出されたパネルを回収し、発電事業者などに販売するリユース事業を展開する。リユース不可能なパネルは、同社の京浜島エコロジセンターやNPC松山工場などで産業廃棄物として処理する。ホットナイフ分離法の解体ラインなどを備えた全国の産業廃棄物処理事業者との間で、太陽光パネル受け入れ体制を構築していく(関連記事:使用済み太陽光パネルのリサイクル事業を開始、PVテクノ)。