ごみ焼却の排熱とCO2活用、佐賀市で植物工場が稼働

2019/07/02 15:55
工藤宗介=技術ライター
さがベース外観
(出所:グリーンリバーホールディングス)
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ファクトリー内観
(出所:グリーンリバーホールディングス)
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IoTによる環境制御
(出所:グリーンリバーホールディングス)
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 IoTを活用した農業などを推進するグリーンリバーホールディングス(福岡市)傘下のグリーンラボ(福岡市)は6月27日、佐賀市との間で締結した「バイオマス資源利活用協定」のもと、独自の縦型水耕栽培装置「3D高密度栽培」と、佐賀市清掃工場の排熱とCO2を組み合わせた植物工場「さがベース」を竣工した。7月から本格稼働を開始する。

 さがベースは、佐賀市清掃工場でごみを焼却することで発生する排熱とCO2をハウス栽培に利活用することで、加温エネルギーコストの削減、環境に配慮した循環型社会の形成、周辺地域の雇用拡大を目指す。栽培品目はバジル。敷地面積約5000m2に農業新規参入企業棟1棟と自社ファクトリー(栽培工場)3棟の計4棟の3連棟型ビニールハウスを設置した。

 3D高密度栽培は、縦型水耕栽培プランター「バイグロウ」装置を使った密植栽培手法。高さ150cmの縦型プランター1台に14~18株の苗を定植でき、一般的な露地栽培と比べて面積比約10倍以上の収穫が可能という。養液、湿度、温度などをIoTで制御し、環境管理の手間や負担を軽減した。

 自社ファクトリー3棟の建設資金は、日本政策金融公庫の農業経営基盤強化基金(スーパーL資金)を活用した。グリーンリバーが手掛けるスマートアグリファクトリー事業は現在4カ所で稼働しており、さがベースが5カ所目になる。

 佐賀市では、2014年に「佐賀市バイオマス産業都市構想」を策定し、環境保全と経済的な発展を両立する「バイオマス産業都市さが」の実現に取り組んでいる。