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JR東、男鹿駅を風力で「CO2フリー」、トラッキング付き証書で

2019/07/03 12:23
工藤宗介=技術ライター
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 JR東日本は、秋田市と男鹿市を結ぶ男鹿線の終点である男鹿駅(秋田県男鹿市)で使用する電気について、7月1日から「JR秋田下浜風力発電所」を活用した「CO2フリー電気」に切り替えた。

 同発電所は、2016年12月に稼働を開始したJR東日本初の風力発電所。羽越本線沿線の同社用地内に出力約2MWの大型風車1台を設置した。一般家庭1600世帯に相当する年間5800MWhの発電量を想定し、固定価格買取制度(FIT)を利用して東北電力に売電している。

 今回、東北電力が、同発電所のトラッキング情報が付与された非化石証書を調達し、「FIT電気」と組み合わせて男鹿駅に供給する。

JR男鹿駅における電力供給スキーム
(出所:JR東日本)
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 JR東日本では、2018年7月から男鹿駅を「エコステ」モデル駅に指定し、使用する電気の一部を9基の小型風力発電設備で賄っている。今回の取り組みと合わせて同駅で使用する電気はすべてCO2排出ゼロの電気となる。

 さらに同駅は、交流蓄電池駆動電車「ACCUM」の充電設備を設置しており、CO2フリー電気はACCUMの運行にも使用される。同社は、東北エリアで走行する電車のCO2フリー化「東北エリアCO2排出量ゼロ」を目指している。

 JR東日本グループでは、東北エリアを中心に再生可能エネルギーの開発に積極的に取り組んでいる。現在稼働中の再エネ発電所は、JR秋田下浜風力発電所を含む風力設備が3カ所合計14.5MW、バイオマス発電設備が1カ所12MW、太陽光発電設備が1カ所30MWとなっている。

 また、車両基地などの未利用地を活用した太陽光発電設備が合計出力10MW、駅舎などの自家消費型太陽光発電が合計3MWとなる。このほかにも風力発電設備5カ所、太陽光発電設備1カ所を調査・開発中、地熱発電1カ所の開発可能性を調査中(関連記事:JR男鹿駅の新駅舎、小型風車9基と蓄電池の自家消費システム)。

JR東日本グループの再生可能エネルギー開発状況
(出所:JR東日本)
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