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「太陽電池搭載の電動車」を公道実証、走行中も充電、EV走行伸長

2019/07/08 01:07
工藤宗介=技術ライター
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高効率太陽光パネルを搭載した「プリウスPHV」公道走行用実証車
(出所:トヨタ自動車)
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 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、シャープ、トヨタ自動車は7月4日、高効率太陽電池を搭載した電動車を検証する公道走行での実証を7月下旬から開始すると発表した。1回の充電によるEV走行(蓄電池による走行)の距離(航続距離)の伸長や燃費向上の効果を検証する。

 検証にあたり、シャープはNEDO事業の一環で開発した変換効率34%以上の高効率太陽電池セル(発電素子)を車載用にモジュール化した太陽光パネルを、トヨタはプラグインハイブリッド(PHV)車「プリウスPHV」に同パネルを搭載した公道走行用の実証車を製作した。

 太陽電池セルは約0.03mmの薄いフィルム状で、自動車のルーフやフード、バックドアなどの曲面形状に沿って効率よく搭載できる。定格出力は、市販のプリウスPHV(ソーラー充電システム搭載車)と比べて約4.8倍の約860Wを実現した。

 発電電力の向上に伴い、市販車では駐車中のみだった駆動用蓄電池への充電を、実証車では走行中にも行えるシステムを採用した。市販車の駐車時における最大充電量は1日あたりEV航続距離6.1km相当だったのが、実証車では同44.5km相当、さらには走行時の最大充電量は同56.3km相当と、EV航続距離や燃費の大幅向上を見込む。

 トヨタは、愛知県豊田市や東京都などで、さまざまな走行条件下で走行して実証する。太陽電池の発電量や駆動用蓄電池への充電量などのデータを検証し、今後の車載ソーラー充電システムの開発に生かしていく。

 実証データの一部は、NEDOやシャープとも共有し、「太陽光発電システム搭載自動車検討委員会」などで、CO2削減や充電回数の低減などの効果を評価し、運輸部門を含めた太陽光パネルの新規市場創出と環境問題の解決を目指す。

 なお、実証車は、7月10~12日にパシフィコ横浜で開催される「第14回再生可能エネルギー世界展示会」のNEDOブース内に展示する。

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