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TMEIC、「モジュラー式パワコン」を国内に投入、海外で2GW受注

2019/07/10 18:08
金子 憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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横浜市で開催中の太陽光関連の展示会で実機を披露
スパイダーマン最新作のイラストで塗装した特別モデル(非売品)(出所:日経BP)
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「SOLAR WARE U」(単機のイメージ)
(出所:TMEIC)
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モジュラーPCS・4台での構成例
(出所:TMEIC)
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 東芝三菱電機産業システム(TMEIC)は7月10日、海外市場で先行的に発売していたモジュラー(Modular)式のパワーコンディショナー(PCS)を国内市場にも投入すると発表した。単機の定格出力675kWと750kWのモジュールを複数台連結することで、サイトの条件に合わせて最適な出力を構成できる。製品名は「SOLAR WARE U」。

 具体的には、6モジュール(6台)まで連結でき、単機750kWモジュール・6台で構成した場合、連結出力は最大4.5MWとなる。同社の従来機では単機出力の最大は3.2MWだったので、「SOLAR WARE U」の最大連結出力では、さらに1.3MW上回ることになる。

 「モジュラー式PCS」は、今年5月から海外市場で販売を開始しており、北米やインドなどで、すでに合計約2GWを受注するなど評価を得ており、出足は好調という。

 ここ数年、大規模太陽光発電所向けPCSでは、従来型の大型機で構成する「セントラル型(集中型)」と、小型機を多数分散して設置する「ストリング型(分散型)」の2つのタイプの機種が市場を二分してきた。TMEICは、今回製品化した「モジュラー式PCS」を、両タイプの良さを兼ね備えた「第3のPCS」と位置づけている。

 セントラル型の方向性である「大容量化」を実現しつつ、モジュラー式にすることで、設計の柔軟性や拡張性を高めたという。万が一故障しても、健全なモジュールは発電を継続するため、売電ロスを最少化できる利点もある。

 また、製品化にあたり、スリム化と軽量化を徹底したという。1モジュールの設置面積は1.2m2で同社従来機と比べて出力当たり35%小型化し、重さも1tを下回ったことで、同比40%の軽量化を実現したという。このため小型2tトラックでの搬入も可能になった。

 TMEICは、7月10~12日にパシフィコ横浜(横浜市)で開催されている「PV2019 太陽光発電展示会&フォーラム」に出展しており、「SOLAR WARE U」の実機も展示している。同社は、現在、映画「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」とコラボレーションしたブランドキャンペーンを実施中で、展示した新製品は、スパイダーマン最新作のイラストで塗装した特別モデル(非売品)となっている。

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