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北ガス、「卒FIT」買取単価を公表、全国最高値、ガス発電の余剰も対象

2019/07/12 14:03
工藤宗介=技術ライター
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 北海道ガスは7月11日、固定価格買取制度(FIT)の買取期間が終了した「卒FIT」住宅太陽光発電の余剰電力買取サービスを発表した。8月1日から申し込みを開始し、11月1日からサービスを開始する。

 買取単価は11円/kWhで、同社と電気・ガス契約していない顧客からも買い取る。北海道電力の買取単価は、条件なしの場合、8円/kWhなので、2円/kWh高く設定したことになる。全国的に見ても、条件なしの買い取りの基本サービスでは、現時点で最高値になると見られる。

 さらに北海道ガスでは、家庭用ガスコージェネレーション(熱電併給)システム「コレモ」を併設している場合、「卒FIT」太陽光とコレモの「W発電」による余剰電力を13.24円/kWhで買い取る。燃料電池コージェネの電力による太陽光の押し上げ分だけでなく、ガス発電による夜間の定格運転による余剰電気も買取対象とするのは全国でも初めて。これにより、ガスコージェネの経済性が高まることになる。

「卒FIT」太陽光と燃料電池コージェネの「W発電」による余剰電力の買取イメージ
(出所:北海道ガス)
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 対象エリアは離島を除く北海道全域。期間は契約成立日から最初に到来する3月分の検診日までで、以降1年ごとの自動延長となる。買取量および買取料金を電子メールで毎月通知し、毎年4月末日に1年間分を指定口座に振り込む。

 同社は今後、独自のエネルギー管理システム「EMINEL」の機能を発展させ、太陽光発電とコレモ、蓄電池を連係制御して更なる省エネに取り組む。また、各家庭の発電システムを統合運用するVPP(仮想発電所)や家庭間で電力融通するP2P取引などを展開する計画としている(関連記事:「卒FIT」太陽光向け買取単価が出揃う、一覧表から傾向を分析)。

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