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日立造船と仏企業、国内の浮体式洋上風力でFS実施

2019/07/12 19:40
工藤宗介=技術ライター
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日立造船が浮体を担当したバージ型浮体式洋上風力設備
(出所:NEDO)
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 日立造船とフランスの海洋再生エネルギー企業Naval Energiesは7月5日、日本国内における浮体式洋上風力発電プラント建設に関してフ事業可能性評価(FS)を実施すると発表した。FSを実施する具体的なプロジェクトについては公表していない。

 Naval Energiesは、海軍艦艇の製造などを行うNaval Groupの子会社。海洋や沿岸地域における再生可能エネルギー施設および関連設備の設計・製造・設置・メンテナンスのバリューチェーン全体の管理を手掛けており、浮体式風力発電の開発にも取り組んでいる。

 日立造船は、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が北九州市の沖合で実施中の浮体式洋上風力の実証事業にも参加している。鋼製のバージ型浮体構造物に出力3MWの風車を搭載し、合計9本のチェーンとアンカーで係留した。浮体の設計・製造を日立造船が担当した。2021年度まで実施し、低コストの浮体式洋上風力の確立を目指す。

 事業化に関しても、日立造船は、青森県沖の洋上風力事業「青森県西北沖洋上風力発電所」に取り組んでいる。エコ・パワー(東京都品川区)と共同で合弁会社「青森西北沖洋上風力合同会社」を4月5日に設立した。出力4~9.5MWの風車を最大125基設置し、合計出力は500MWになる見込み。2025年以降の稼働を目標にしている。

 一方、自然電力(福岡市)は、浮体基礎の開発を手掛ける仏Ideolと、国内における浮体式洋上風力発電事業について検討することで合意した。当初は九州における同事業を共同検討し、将来的には協力エリアを日本全国に広げていくことも視野に入れている。

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