ニュース

電力線通信で太陽光パネルごとに監視、関電がベンチャーに出資

2019/07/17 14:11
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ

 関西電力グループのベンチャーキャピタル企業である合同会社K4 Ventures(K4V、大阪市)は7月12日、東京大学発のベンチャー企業であるヒラソル・エナジー(東京都文京区)の第三者割当増資を引き受けたと発表した。

 ヒラソル・エナジーは、電力線通信技術を活用した太陽光パネルの監視システムで独自技術を持つ。出資額は非公表。

 同社の開発したIoTプラットフォーム「PPLC-PV」は、IoTセンサーを設置し、電力線通信によって、太陽光パネルごとに電圧や温度などのデータを収集する。低コストでパネル単位のリアルタイムデータを収集でき、AI(人工知能)を用いて自動解析し、異常を検知したり、性能を評価したりできる。

 太陽光発電設備の稼働状況を遠隔監視することで保守・点検にかかる人件費を低減できるほか、不具合を早期に発見することで発電量の最大化が実現できるとしている。今後、関西電力グループの太陽光発電設備を利用して実証し、グループ内での活用や顧客向け新サービスの開発・提供を共同で目指す。

ヒラソル・エナジーの事業イメージ
(出所:関西電力)
クリックすると拡大した画像が開きます

 関西電力は、ベンチャーの革新的な技術やビジネスモデルと関西電力グループ経営資源の活用による事業機会の創出を目的に、K4 Venturesを投資主体としたベンチャー投資の仕組みを整備している。今回の出資は11件目のベンチャー投資で、9件目の直接投資となる。

  • 記事ランキング