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太陽光パネル・部材市場、供給過剰で弱含み、調査会社が見通し

米中貿易摩擦の影響で一部サプライヤーは人員削減も

2019/07/17 15:11
大場 淳一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 エネルギー関連の市場調査などを手掛ける台湾EnergyTrendは7月11日、シリコン材やシリコンウェハー、太陽電池セル(発電素子)、太陽光パネルの直近の価格動向や第3四半期の見通しを発表した()(関連記事:「太陽光の世界市場、2018年は停滞」、台湾の調査会社が予測)。

表●(出所:EnergyTrendのデータを基に日経BP総研クリーンテックラボが作成)
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 太陽光パネル関連市場は供給過剰に陥っており、需要が減退するにつれてサプライチェーンの各セグメントで価格下落の影響を他のセグメントに転嫁し合うような流れになると見込んでいる。

 まず、ポリシリコン材料のセグメントでは、全体的な需要が下落し多結晶シリコンの価格は小幅ながら下落したものの、単結晶シリコンの価格は維持されたとする。ポリシリコンのメーカーによる需給調整が奏功したためという。

 両シリコン材の製造比率については、単結晶がより増加する流れが月毎に継続している。ポリシリコンのグローバル市場における価格はkg当たり9.51~10.02ドル、平均価格は同9.68ドルにそれぞれ下落したとしている。

 シリコンウェハーの市場セグメントでは、単結晶と多結晶の両セグメントで過去数週間のトレンドとなっている価格の下落が継続し、特に単結晶のウェハーが需給ギャップの影響をより大きく受けたという。

 グローバル市場における単結晶シリコンウェハーの価格は、156.75mmウェハーが1枚当たり0.415ドル、158.75mmウェハーが同0.455ドル、161.75mmウェハーが同0.460ドルだった。多結晶シリコンウェハーの価格は、1枚当たり0.244~0.248ドルだった。

 太陽電池セルのセグメントでは、在庫の積み増しが継続した結果、価格の下落が始まったとする。従来より第3四半期は動きが鈍く、市場での出荷の速度にも影響を与えたという。

 グローバル市場における汎用多結晶シリコン太陽電池セルの価格は、引き続き0.113~0.127ドル/Wで推移した。汎用単結晶シリコン太陽電池セルの価格は、0.115~0.145ドル/Wだった。

 また、高効率単結晶シリコン太陽電池セルは0.155~0.172ドル/W、超高効率単結晶シリコン太陽電池セル(発電効率が21.5%超)は、0.148~0.190ドル/Wだった。

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