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「路面で太陽光発電」、NIPPOが2022年までに実用化

2019/07/20 09:28
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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モジュール20枚を敷設して実証

 建設大手のNIPPOは、MIRAI-LABO(東京都八王子市)と共同で、太陽電池を組み込んだ道路舗装システムを開発した。薄膜シリコン(アモルファスシリコン)型太陽電池を透明プラスチックでカバーしたもので、2022年までの実用化を目指している。

 2018年11月にNIPPO総合技術センター(さいたま市)敷地内の約20m2に試験的に施工し、耐久性や発電性能などを検証している。

 開発したモジュール(パネル)は、フィルム状の薄膜シリコン型太陽電池を透明の高強度プラスチック板で保護した構造で、縦・横1mになる。これを20枚、アスファルト舗装の上に樹脂モルタルを挟んで固定した。発電量は1日約3kWhという(図1)。

図1●実証運用中の「太陽光発電舗装」
(出所:NIPPO)
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 NIPPOでは、道路面で発電した電気の利用先として、電力会社の送電系統に連系するのではなく、独立電源として自家消費するシステムが有望と見ており、今回の実証でも、蓄電池システムを併設した。日中に発電した電気は、リチウムイオン電池(容量4kWh)に充電しておき、夜間に路面を照らすLEDを発光させる仕組みにした(図2)(図3)。

図2●夜間はLEDで路面発光する。区画線と停止線をLED発光した例
(出所:NIPPO)
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図3●併設した蓄電池システム。可搬式小型バッテリーを内蔵
(出所:NIPPO)
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 導入した蓄電池システムは、小型の可搬式になっており、災害時に避難所などに持ち運んで、携帯電話の充電などに活用できる。

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