ニュース

自然電力、ブラジルにメガソーラー完工、初の海外案件

2019/07/22 14:13
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
自然電力が日本国内で建設したメガソーラー
(出所:日経BP)
クリックすると拡大した画像が開きます

 自然電力(福岡市)は7月16日、ブラジルの現地企業と共同で同国ブラジリア州に出力約1.1MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「CAPÃO SECO(カポ・セコ)」を建設し、7月12日に完工式を開催したと発表した。同社にとって初の海外案件になるという。

 同社とブラジル現地パートナー企業のエム・エス・コンストリア・サポーチ(MS Consultoria e Suporte)が共同で設立した現地合弁会社シゼン・エネルジア・ドゥ・ブラジル(Shizen Energia do Brasil)と、現地で不動産開発を手掛けるエスパス・イプシロン(Espaço Y)が共同で開発した。

 有機栽培のトウガラシやトマトを生産する農場の一部を利用して太陽光パネルを設置した。太陽光パネルは中国Astronergy製、パワーコンディショナー(PCS)は中国ファーウェイ製を採用した。同発電所プロジェクトに参加する需要家は、政府が後援する遠隔ネットメータリングシステムに登録され、発電した電力を割安な価格で利用できる。

 ネットメータリングは、分散型電源の所有者に対する電気料金の算定手法のひとつ。消費者は、送配電網から購入した電力の消費量から、自身が所有する太陽光発電設備の発電量を差し引くことができる。また、発電量が消費量を上回った場合は、余剰分を翌月に繰り越すことも可能。米国では43州とワシントンDCで導入されており、ブラジルでも2015年に法改正され政府が導入促進している。

 ブラジルは、2018年時点で世界の上位10カ国に入るエネルギー消費国であり、今後数年間に渡って電力需要の増加が見込まれる。同国の再エネ電源の割合は全体の80.3%を占め、主に水力発電によって発電される。同国政府は、2012年から太陽光や風力などの再エネ発電について積極的に支援している。Shizen BrazilとEspaço Yは、今後もの20MW以上の太陽光発電所の建設に取り組む予定。

  • 記事ランキング