ニュース

太陽光と蓄電池、雨水浄化で自給自足、TOKAIが規格住宅で実現

2019/07/29 15:04
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
OTSハウスの外観イメージ
(出所:TOKAI)
クリックすると拡大した画像が開きます
屋根に設置した太陽光パネル
(出所:TOKAI)
クリックすると拡大した画像が開きます
大容量定置型蓄電池
(出所:TOKAI)
クリックすると拡大した画像が開きます
敷地内に埋設する雨水タンク
(出所:TOKAI)
クリックすると拡大した画像が開きます

 TOKAI(静岡市)は7月23日、太陽光パネルと大型蓄電池、雨水の浄水システム、生活排水の循環利用によって、電気と水の自給自足を実現した規格住宅「OTSハウス」の販売を開始した。

 OTSは「On the Spot」の略で、「そこにいるだけで守られる家」という基本コンセプトを示す。2017年10月に完成したコンセプトハウスの実証作業で得られたデータ・ノウハウをもとに商品化した。

 太陽光パネルをより多く設置できるように建物をデザインし、一般住宅の約2~3倍となる出力9.36kWの発電能力を持たせた。また、一般的な非常用蓄電池(3~5kWh)と比べて約10倍の容量48kWhの大容量定置型蓄電池を備えた。停電時に10kVA(100アンペア相当)までの電力を住戸内に供給できる。太陽光パネルは三菱電機製、蓄電池はパワーコンディショナー(PCS)との一体型でバリオスター製を採用した。

 建物や敷地に降る雨を集水して最大1.7万Lの雨水タンクに貯め、RO(逆浸透膜)浄水システムにより生活水として建物内に供給する。さらに生活排水の一部を浄化し循環利用することで、生活排水を一般家庭の約40%まで削減した。大学産業(浜松市)およびアクアデザインシステム(高知市)との共同研究により商品化し、「雨水を水源とした生活水の自給自足を可能にした建築物」として特許を出願した。

 ラインアップは、電気と水の完全自給自足を実現する「アドバンス」が標準価格4340万円、電気の災害時7日間自立と水の平常時自給自足の「ウォーターコンシャス」が3770万円、電気の平常時自給自足と水の災害時7日間自立の「エナジーコンシャス」が3070万円、電気と水の災害時7日間自立の「バリュー」が2960万円。当初は静岡県・関東近県を中心に展開し、順次広域での展開を目指す。

システムメンテナンスのお知らせ
  • 記事ランキング