ニュース

ファースト・ソーラー、北陸最大60MWのメガソーラー稼働

JXエンジが施工、TMEIC製1500Vパワコンなどで効率向上

2019/07/29 19:10
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
印刷用ページ
直流1500V仕様で設計してシステム効率を向上させた
(出所:ファースト・ソーラー・ジャパン)
クリックすると拡大した画像が開きます
石川県と富山県にまたがるゴルフ場跡地を活用した
(出所:ファースト・ソーラー・ジャパン)
クリックすると拡大した画像が開きます

 ファースト・ソーラー・ジャパン(東京都千代田区)は7月26日、石川県宝達志水町などに出力59.52MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「石川沢川太陽光発電所」の落成式を開催したと発表した。2016年に着工し、2018年12月に運転を開始していた。

 事業用地は石川県と富山県にまたがるゴルフ場跡地・約163haで、そのうち約70haのエリアに、米ファースト・ソーラー製の太陽光パネル59万3400枚を設置した。富山県側は高岡市になる。

 出力約60MWの規模は、北陸の太陽光発電所で最大、全国的にも稼働済みプロジェクトで20番以内になる。

 年間の発電電力量は、7880万kWhを見込み、これは一般家庭約1万8000世帯の消費電力に相当する。

 EPC(設計・調達・施工)サービスはJXエンジニアリング(横浜市)が担当し、米ファースト・ソーラー製の化合物系太陽光パネル「シリーズ4」(120W/枚)、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製のパワーコンディショナー(PCS)を採用した。O&M(運営・保守)は、ファースト・ソーラー・ジャパンが担当する。

 同発電所は、太陽光パネルとPCSなどに1500V対応製品を採用し、直流側の回路構成を1500V仕様で設計した。国内のメガソーラーでは、固定価格買取制度(FIT)スタート時、直流600V仕様が一般的だったが、数年前から1000V仕様の設計も増えていた。「石川沢川太陽光発電所」では、さらに直流電圧を上げ、1500Vの最新技術を採用することで、システム効率の向上と工事費の削減を目指した。
 
 建設資金に関しては、みずほ銀行をアレンジャーとする銀行団から約270億円(約2.4億ドル)をプロジェクトファイナンスで調達した。

 米ファースト・ソーラーは、世界有数の太陽光パネルメーカーで、同社製の化合物系太陽電池は、一般的な結晶シリコン系に比べて製造時に排出する二酸化炭素が少ないことが特徴。世界各国で、メガソーラー開発と建設にも取り組んでおり、太陽光発電のEPC事業者としても世界最大規模の実績を持つ。ファースト・ソーラー・ジャパンは、その日本法人で、メガソーラー開発のほか、O&Mを手掛けている。

  • 記事ランキング