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静岡市、「卒FIT」電力を小中学校に供給、買取単価10円

2019/07/30 18:50
工藤宗介=技術ライター
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 静岡市は7月26日、固定価格買取制度(FIT)の買取期間が終了した「卒FIT」住宅太陽光発電の余剰電力を市内の小中学校や市有施設に供給すると発表した。

 「卒FIT」太陽光を「地産電源」のひとつに組み込むことで、「自治体による卒FIT電源の利活用事業」を開始する。

 2017年度から取り組む「静岡市エネルギーの地産地消事業」を発展させたもの。同事業を受託する鈴与商事(静岡市)は、11月から市内の「卒FIT」太陽光を対象に余剰電力買取サービスを開始する。買取単価は10円/kWh、買取期間は2024年3月31日まで。9月初旬から受付を開始する予定。

事業スキーム
(出所:静岡市)
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 買い取った「卒FIT」電力は、静岡市の2カ所の清掃工場(沼上清掃工場、西ケ谷清掃工場)から発生する余剰電力と合わせて、低環境負荷電力として市有施設279施設に供給する。同市では、今年度から小中学校へのエアコン導入を進めており、日中における消費電力の増加が予想される。

 「卒FIT」太陽光の余剰電力量は、500件の申し込みがあった場合で150万kWhの見込み。また清掃工場の2018年度の余剰電力量は6968万2000kWhになる。一方、市有施設の2018年度消費電力量は1億3917万7000kWh、うち市内小中学校は1349万kWhで、エアコン設置により更に消費電力が増加する見込み。

 静岡市は、「SDGs(持続可能な開発目標)未来都市」を掲げて環境問題などに取り組んできた。受託者である鈴与商事は、これまでも市内の小中学校80校に蓄電池を設置し、蓄電池群制御システムの活用により、平常時は受給調整に利用し、非常時には防災用電力として活用するスキームを構築している。

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