ニュース

石炭鉱山で揚水発電、太陽光・風力を蓄エネ、出光が事業化調査

2019/08/05 11:45
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
ベルズマウンテンとマッセルブルック鉱山跡地、上空と断面のイメージ
(出所:出光興産)
クリックすると拡大した画像が開きます

 出光興産は7月26日、オーストラリアで揚水型水力発電の事業化に向けた調査を行うと発表した。調査期間は18カ月の予定。太陽光・風力発電の余剰電力を活用する。

 同社子会社の出光オーストラリアリソーシス(Idemitsu Australia Resources)を通じて権益を所有するマッセルブルック石炭鉱山の採掘跡地などを利用する。

 採掘跡地を下部貯水池に転用し、隣接する丘陵地(ベルズマウンテン)の頂上に上部貯水池を新設。日中と夜間の安価な太陽光や風力などの再生可能エネルギー電力で揚水することで、早朝と夕方の需要帯に発電することを想定する。出力規模は250MWの見込み。

 オーストラリアの大手電力会社であるAGL Energyと共同で事業化調査を進め、商業化を検討する。採掘跡地を再エネ拠点として活用することで、近隣地域コミュニテイを中心に経済的、社会的な貢献を維持・継続するともに、石炭鉱山を地球環境に貢献する拠点に転換する可能性を探るという。

 マッセルブルック石炭鉱山は開山後111年の歴史を持ち、良質な石炭を生産・供給することで日本やオーストラリアにおけるエネルギー安定供給の一翼を担っている。2018年の生産量の実績は150万t。出光興産が100%の権益を所有する。

システムメンテナンスのお知らせ
  • 記事ランキング