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九電、出力制御の運用を変更、「オンライン制御」がさらに“お得”(page 2)

「制御回数は同じ」を求める公平性ガイドラインを変更へ

2019/08/08 08:10
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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新たな出力制御の運用とは?

 これまでの出力制御の運用では、供給量と需要量の「最大誤差」を織り込んだ出力制御の必要量を算出し、オンライン制御とオフライン制御に割り付けてきた。オンライン制御の設備は、天候などによって必要な制御量が減った場合、当日に制御を回避できるが、オフライン制御では、こうした柔軟な運用ができない。一方、出力制御に関する公平性ガイドラインで、年間・1事業者当たりの制御回数をほぼ同数にすることを求めている。

現行の出力制御の運用イメージ
(出所:九州電力)
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 九電によると、需給状況に応じて当日に制御を解除できるオンライン制御をうまく活用して、制御量全体を最小化したいものの、オンライン制御とオフライン制御を同数にするという制約があるため、結果的に必要以上の制御量になってしまうことがあるという。

 そこで、新たな運用では、オンライン制御とオフライン制御の制御回数を同じにするという制約をなくし、前日に「平均誤差」を織り込んだ出力制御の必要量を算出してオフライン制御に割り付ける。ただ、「最大誤差」を前提とした場合よりも、必要制御量が実態に近く少なくなるため、当日の状況によって制御量が不足した場合、オンライン制御に割り付ける、という運用を想定した。

新たな出力制御の運用イメージ
(出所:九州電力)
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 こうした運用にすると、出力制御量全体は減るものの、オンライン制御の方が、オフライン制御よりも制御回数が少なくなる可能性が高い。これまで九州本土で実施された56回の出力制御ではオンライン制御15回、オフライン制御17回だったが、新たな運用を前提にシミュレーションすると、制御量全体は9%減るものの、オンライン制御13回、オフライン制御16回になり、両タイプの制御回数の差が大きくなる。

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