ベトナム最大級100MWのメガソーラー、5カ月で完工

2019/08/15 10:19
工藤宗介=技術ライター
ロイヤルベトナムソーラー発電所
(出所:翔栄クリエイト)
クリックすると拡大した画像が開きます

 太陽光・バイオマス・風力発電設備のEPC(設計・調達・施工)サービスを手掛ける翔栄クリエイト(東京都新宿区)は、ベトナムの不動産デベロッパーであるRoyal Groupから出力100MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「ロイヤルベトナムソーラー発電所」のEPC業務を受注し、6月24日に完工した。

 同国ロンアン省ビンホアナム地区に同国最大級(竣工時点)のメガソーラーを開発するプロジェクトで、翔栄クリエイトとして初めての大型海外案件となる。年間発電量は、7万9074世帯分に相当する14万9270MWh、CO2削減効果は年間4万9708t。発電した電力はベトナム電力公社(EVN)に売電する。6月30日に商業運転を開始した。

 ベトナムの固定価格買取制度(FIT)上の制約により、本来8カ月だった工期が5カ月に短縮され、旧正月を考慮すると実質的に4カ月半となったという。総監督を現地に派遣して管理を徹底することで短工期と高品質を同時に確保したという。

 また、各機器サプライヤーと信頼関係を構築し正式発注前からの機器製造準備、毎日600人以上の労働力を確保するなどにより期限内の運転開始を実現したとしている。

 作業フロー面では、オーナー側コンサル会社の仏Bureau Veritasと定期・臨時の会議を頻繁に行い、日々の変化に対応した。工事分担表を作製してEPCパートナーの業務責任と工事内容を明確化し、毎日の作業目標と手順を効率よく伝えるよう徹底した。また、現地のコミュニケーション円滑化に向けて、同社のベトナム人社員3人を派遣した。

 同社は、EPCコンソーシアムリーダーとして基本設計、パートナー選定、EPC契約締結、機器調達、建設工事、系統連系までを総合的に管理・監督した。効率の良い基本レイアウトプランの作成、コンクリートパイル打込方式による工事の迅速化、ベトナム初のアルミ製架台の採用による軽量化、架台運搬や据付工事における作業負担軽減などを行った。

 太陽光パネルは中国GCLとAstronergy、パワーコンディショナー(PCS)は中国Sungrow、架台はテンカンが供給。タイTW.Techが設計協力、ベトナムNgu Thuongが土木・機器据付・配線、EEAが受変電設備工事を担当した。