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太陽光+蓄電池、欧州では「グリッドパリティ」間近に

蓄電池の累積容量は、2024年までに5倍の6.6GWhに

2019/08/15 13:21
大場 淳一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 英国の調査会社Wood Mackenzieは8月7日、欧州の家庭用蓄電池市場の規模が、2024年までに2018年比2倍以上の約0.5GW(出力ベース)、1.2GWh(容量ベース)になるとの見通しを発表した(図)。累積容量は2024年までに5倍増の6.6GWhまで成長し、世界最大規模になると見込む(関連記事1)。

欧州における家庭用蓄電池の導入の推移と今後の見通し(出力ベース)
(出所:Wood Mackenzie)
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 同社が刊行した調査報告書「欧州の家庭用蓄電池見通し 2019」によるもの。

 欧州の家庭用蓄電池市場をけん引するのは、ドイツである。同国の市場成長が、他の欧州諸国にも波及し始めているという。特に、市場構造や現在の電気料金、固定価格買取制度(FIT)の終了といった要因によって、蓄電池の導入に有利な状況が市場の初期段階で形成されている地域で成長が著しいとしている。

 同社でシニア・リサーチアナリストを務めるRory McCarthy氏は、「以前は蓄電池の経済性に乏しかったが、現在は転換点の真っただ中にある。欧州の主要市場であるドイツ、イタリア、スペインでは、蓄電池を併設した住宅用太陽光発電が『グリッドパリティ』に向かって進んでおり、太陽光と蓄電池によるkWh当たりの電力コストが電力系統網のkWh当たり電力コストと同等になりつつある」と説明する(関連記事2)。

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