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青森に34.5MWの「蓄電池併設型」風力、農山漁村再エネ法を活用

2019/08/24 15:38
工藤宗介=技術ライター
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十三湖風力発電所
(出所:日立キャピタル)
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 日立キャピタルのグループ会社である津軽風力発電(茨城県日立市)は7月31日、青森県五所川原市および中泊町に出力34.5MWの「十三湖風力発電所」を建設し、7月1日から運転開始したと発表した。約22MWhの蓄電池を併設し、電力系統への影響を緩和する。

 東北電力が、蓄電池の併設を条件に募集した風力発電の連系枠を使ったもので、同社の求める技術要件に従って、蓄電池の充放電との合成で出力変動を緩和させる制御を行う。

 風力発電設備は、定格出力2.3MWの風車を15基設置し、合計出力は34.5MW。蓄電池は7488セル(充電素子)から構成され、総容量は22.464MWhとなる。

 予想年間発電量は一般家庭約2万4000世帯分に相当し、CO2排出削減量は年間約5万4000tを見込む。日立パワーソリューションズ(茨城県日立市)がEPC(設計・調達・施工)および保守を担当する。風力発電設備はドイツEnercon製を採用した。蓄電池とパワーコンディショナー(PCS)の製造企業は非公表。

 発電した電力は、固定価格買取制度(FIT)に基づき東北電力に売電する。売電単価は非公表。「農山漁村再生可能エネルギー法」に基づく協定により、売電収入の一部を十三湖土地改良区に還元し、地域の農業設備の整備などに活用する(関連記事:北海道初の「蓄電池併設型」、松前で国内最大風車が稼働)。

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