ニュース

三菱重工、「太陽光+蓄電池+エンジン」設備をアフリカで拡販

2019/09/02 16:38
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
相模原工場内に設置した実証設備「トリプルハイブリッド発電所」
(出所:三菱重工エンジン&ターボチャージャ)
クリックすると拡大した画像が開きます

 三菱重工エンジン&ターボチャージャ(MHIET、神奈川県相模原市)は、太陽光などの再生可能エネルギー発電とレシプロエンジン発電、蓄電池を組み合わせたトリプルハイブリッド自立給電システム「EBLOX(イブロックス)」を、電力供給網の整備が遅れているアフリカ地域へ拡販する。8月28日、同地域市場に強いトルコ・チャルックエナジー(Calik Enerji Sanayi ve Ticaret A.S.)との間で覚書(MOU)を調印した。

 チャルックエナジーは、トルコ有数の財閥チャルックホールディング(Calik Holding)傘下の総合エネルギー・インフラ事業会社。チャルックホールディングは従業員約3万人を擁し、エネルギー関連インフラ事業、繊維ビジネス、金融、建設業、通信、デジタル関連事業、鉱山経営などを手広く手掛けるという。現在、東アフリカ地域で太陽光発電設備の普及に取り組んでいることから、今回の協業につながった。

 EBLOXは、天候などに左右されやすい太陽光や風力発電の出力変動を蓄電池で吸収し、平準化させるとともに、天候変化や昼夜の時間帯変化で発電量が左右されないディーゼルエンジンやガスエンジンによる発電でバックアップする。アフリカなど大規模発電所で発電した電力を長い送電線で供給するのが困難な地域に適する分散型電源システムとしている。

 今回の協業は、横浜市で8月28~30日に開催された「第7回アフリカ開発会議(TICAD7)」の場で発表された。チャルック側は、主に再エネ発電設備などの供給と現地での建設工事を手掛ける。MHIETは、エンジンなどの主要設備の供給などを受け持つ(関連記事:三菱重工、「再エネ+蓄電池+ガス発電」で安定的に自立給電) 。

  • 記事ランキング