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ネクストエナジー、「卒FIT」向け蓄電池、中国CATL製で製品化

2019/09/05 00:27
工藤宗介=技術ライター
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 ネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ヶ根市)は8月30日、住宅向け新型蓄電システム「iedenchi(いえでんち)シリーズ」を2019年内に販売および出荷を開始すると発表した。提携している中国企業製のリチウムイオン蓄電池を採用し、容量は10kWh。

 11月から一部の住宅太陽光で、固定価格買取制度(FIT)の買取期間が順次、終了していくことから、家庭用蓄電池システムの需要拡大が見込まれる。今回の新製品は、こうした太陽光パネルとの連係することを想定している。

 同社では7月、太陽光発電の「第三者所有(TPO)モデル」に適合した定置型蓄電池を開発し、1年後の製品化を目指すと発表している。

蓄電池を標準搭載する「第三者所有(TPO)モデル」のイメージ
(出所:ネクストエナジー・アンド・リソース)
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 「iedenchiシリーズ」は、ハイブリッド型パワーコンディショナー(PCS)と蓄電池ユニットから構成される。太陽光パネルと蓄電池でそれぞれ必要だったPCSを1台にまとめることで電力変換ロスを抑えるとともに初期コストが下がるという。停電時には家中のコンセントがすべて使えるフルバックアップ型を採用し、200V出力に対応しエアコンなども使用可能。

 ハイブリッドPCSは太陽光発電3回路4kWの入力に対応。AC(交流)出力は系統連系で4kW、自立運転で3kVA。蓄電池の充放電は3kW。蓄電池ユニットはリン酸鉄タイプのリチウムイオン蓄電池を採用した。容量は10kWh(実質9kWh)で、一般家庭の1日の消費電力をほぼ賄うことができるという。

 同社は、7月に中国の蓄電池メーカーContemporary Amperex Technology(CATL)と蓄電池の開発・販売で業務提携したと発表。今回発表した新型蓄電池システムは、CATL製電池セルを採用した提携第1弾製品となる。価格や販売日などは未定。

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