ニュース

TMEIC、パワコン出荷の累計が全世界で20GWに

2019/09/05 19:13
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
印刷用ページ

 東芝三菱電機産業システム(TMEIC)は、これまでに全世界で出荷した太陽光発電向けの大容量パワーコンディショナ(PCS)の出荷容量が、2019 年 7 月時点の累積で20GW(2000万kW)に達したことを明らかにした。9月5日に発表した。

 TMEIC は、太陽光をはじめ再生可能エネルギー市場の中期的な成長を睨み、固定価格買取制度(FIT)の始まる以前の2009 年度から太陽光向けPCS 生産体制を本格的に整備し、販売活動を開始した。2012年以降は、FITによる国内太陽光市場の急拡大を追い風に、2014 年度には国内市場を中心に累計出荷容量で 2GW を達成した。

 2015 年度には海外市場の強化に向け、米国、中国、インドで海外生産拠点を立ち上げ、日本を含めたグローバルでの供給体制を構築した。

 国内の大容量PCS市場でトップシェアを確立したほか、海外市場でもシェアを伸ばしてきた。IHS Technologyが2015年4月に発表した「PV Inverter Market Tracker」の中で、太陽光発電設備用PCSの容量99kW超部門の2014年売上規模で、世界第1位にランキングされるなど、世界的にもトップクラスのシェアを確保している。

 こうした国内外市場での着実な販売戦略が功を奏し、本格販売から約10年で累計出荷容量 20GW を達成したことになる。

TMEICの太陽光発電向けPCSの累計出荷容量(単位:MW)
(出所:TMEIC)
クリックすると拡大した画像が開きます

 日経BP・メガソーラービジネス編集部が今年8月に集計した国内の「稼働済みメガソーラーランキング」を見ると、太陽光パネル出力で50MW以上の17サイト中、TMEIC製PCSを採用した案件は11と半数を超えた。特別高圧送電線に連系するような大規模プロジェクトでは、群を抜くシェアを得ていることがうかがえる(関連記事) 。

 TMEICの川口章パワーエレクトロニクスシステム事業部長は、「2009 年度の本格販売以降、常に最先端のパワーエレクトロニクス技術をベースにした製品・サービスを提供してきた。今後も国内外のさまざまな顧客ニーズに対応し、再生可能エネルギーの普及に貢献していきたい」とのコメントを発表した。

 太陽光向け大容量PCSの世界市場では、TMEICとともに、高いシェアを持っていたスイスABBやフランス・シュナイダーエレクトリックが同分野からの撤退を表明している。背景には太陽光パネル同様、中国メーカーの台頭による価格競争の激化などがあると見られる。TMEICは、こうしたなか、コスト競争力を高めたモジュールタイプの新型PCSを開発済みで、セントラル型とストリング型の利点を併せ持つ「第3のPCS」として市場に投入している(関連記事:TMEICの提案する「第3のパワコン」とは?) 。

  • 記事ランキング