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パシフィコ横浜、食品残渣をバイオマス発電に供給し、電気を調達

2019/09/09 12:50
工藤宗介=技術ライター
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電池交換型EVパッカー車
(出所:パシフィコ横浜、JFEエンジニアリング)
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創電割の事業スキーム
(出所:パシフィコ横浜、JFEエンジニアリング)
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 横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)は9月5日、施設内で排出された食品廃棄物をバイオマス発電設備に供給し、そこで生み出した電気を自社施設などで活用する循環システムを構築したと発表した。バイオマス由来電力の契約は55kWとなる。

 食品残渣を嫌気発酵させて、メタンなど可燃性ガスを取り出し、それを燃料にガスエンジン発電機を稼働して発電する。その電力をパシフィコ横浜が管理する臨港パークへ供給する。

 JFEエンジニアリンググループのアーバンエナジー(横浜市)が提供する電力料金割引サービス「創電割(そうでんわり)」を活用する。同サービスは、アーバンエナジーが廃棄物から発電した電力を買い取って供給する際に、廃棄物の処理量に応じた電力料金を割り引く仕組み。2017年から提供している。

 パシフィコ横浜の全施設内で排出した食品廃棄物を、J&T環境(横浜)が電池交換型電気自動車(EV)であるパッカー車で収集・運搬し、Jバイオフードリサイクル(横浜市)の再資源化工場でメタン発酵させる。ガスエンジンで発電した電力はアーバンエナジーが買い取り、臨湾パークに供給するほか、EVパッカー車の充電の一部にも活用する。

 契約電力は55kW。食品廃棄物の排出量は年間約20tの予定。食品廃棄物からの発電により約8700kWh相当(契約電力の約4%)を賄う。8月1日から供給開始した

 パシフィコ横浜は、これまでもJFEエンジニアリンググループの協力により、廃棄物の再資源化率90%を実現していた。今回、食品廃棄物の再資源化システムを構築することで、年間の再資源化率が約1%向上する見込み。

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