自家消費太陽光と蓄電池を最適運用、YAMABISHIが新制御技術

2019/09/25 20:02
工藤宗介=技術ライター

 YAMABISHI(東京都大田区)は9月25日、公共産業向けリチウムイオン蓄電システム「YRWシリーズ」の新機能として、自家消費型太陽光発電システムの最適化制御技術「SmartSC(Smart Self-Consumption)」を開発したと発表した。YRWシリーズに標準搭載して無償提供するほか、既設品もバージョンアップ対応する。

 自家消費型太陽光発電と蓄電池を併用すると、余剰電力の活用による従量電気料金の削減、ピークカットによる電気の基本料金削減、災害発生時の非常用電源という3つの効果を得られる。その一方で、余剰活用は事前に放電、ピークカットと非常用電源は事前に充電されていないと蓄電池の能力が制限され、効果が相反するのが課題だった。

 今回開発したSmartSCは、発電予測と負荷予測から導き出された余剰予測に基づき事前に蓄えた電力を消費することで、高い充電率を維持しながら余剰活用の最大化を実現するという。また、曇天時や冬季など余剰電力が発生しにくい状況でも充電率を高く維持するため、ピークカットや非常用電源も制限を受けず利用できる。

SmartSCの動作イメージ。余剰予測に基づき高い充電率を維持しながら余剰活用を最大化する
(出所:YAMABISHI)
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 同社によると、蓄電池の能力を理論上は100%、実運用では余剰予測外れ対策として少量のバッファを確保するだけで最大限利用できるという。自社の海老名工場(太陽光162kW、蓄電池426kWh)においてもSmartSCの自家消費運用を開始しており、実際の運用状況を見学できるという。また、SmartSCによる独自の自家消費シミュレーションも受け付ける。