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NEC、需要家のエネルギー設備を統合制御、クラウドサービスで

2019/09/25 20:23
工藤宗介=技術ライター
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 NECは9月24日、需要家の持つ分散エネルギーリソースを統合制御して調整力を創出する「NEC Energy Resource Aggregationクラウドサービス(RAクラウドサービス)」を11月から提供すると発表した。経済産業省のVPP構築実証事業の参加者をはじめとした需給調整市場へ参入するアグリゲーター(RA事業者)を対象に提供する。

 これまで同社は、2016年度から経産省の「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業」に参画し、多数の蓄電池を遠隔からリアルタイムで制御する技術やアグリゲーションコーディネーターシステムなどを開発してきた。今回、こうした実証実験で培った技術を基盤にRAクラウドサービスを提供する。

 クラウド上に登録されたエネルギーリソースについて、AIが過去の制御実績を学習し、過去のベースラインの予測精度を評価した上でベースラインと実際の需要との誤差、リソースの特性などに起因する誤差を補正する。将来的には、電力需要に影響するようなイベント情報や気象情報なども加えて、より高精度な制御を目指す。また、今後創設される需給調整市場の動向にも対応していく。

「RAクラウドサービス」のイメージ
(出所:NEC)
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 今年度から同サービスを自社内に導入し、RA事業者の立場でも実証に参画する。NEC玉川事業所内に設置した太陽光発電設備に接続した業務用蓄電システムを活用し、リソースアグリゲーション事業の実現に向けた技術やビジネスモデルなどを検証する。エネルギーリソースの遠隔・統合制御技術を通じて、再生可能エネルギーの主力電源化に向けた取り組みを推進するとしている。

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