西部ガスは9月36日、固定価格買取制度(FIT)の買取期間が終了する「卒FIT」住宅太陽光向けに余剰電力の買取サービスを開始すると発表した。
同社の都市ガスを契約する顧客が対象で買取単価は8円/kWh(消費税相当額10%を含む)。10月15日から申し込みを開始する。買い取り開始は11月からになる。
九州エリアでは、全国的にも太陽光発電の導入で先行し、電源構成に占める比率が高まっている。そのため、太陽光電力の増える時間帯では、卸電力市場のスポット価格が低下しており、太陽光・余剰電力の買取単価の設定も低くなる傾向にある。九州電力の「卒FIT」買取単価は7円/kWhと、ほかの旧一般電気事業者よりも相対的に低くなっている。
西部ガスは、都市ガス契約の条件付きながら、九電より1円プラスの設定とした。ただ、九電管内では、スマートテックが10円/kWh、JXTGエネルギーが8円/kWhなど、電気やガスなどの契約条件なしで九電以上の買取単価を設定した事業者もある。