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山梨県、太陽光発電の「パネルごと監視」を実証、東大発ベンチャーと

2019/10/01 09:26
工藤宗介=技術ライター
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米倉山実証試験用太陽光発電所
(出所:山梨県)
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太陽光パネルに設置したセンサー群
(出所:山梨県)
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実証で設置したゲートウエイ
(出所:山梨県)
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 山梨県は9月3日、東京大学および東大発のベンチャー企業であるヒラソル・エナジー(東京都文京区)と連携して、甲府市の米倉山実証試験用太陽光発電所(出力990kW)において太陽光発電設備の維持管理技術「PPLC-PV」の大規模実証試験を開始すると発表した。

 「PPLC-PV」は、電力線通信技術とIoTを活用した太陽光発電設備の保守管理技術。パネル1枚ごとにIoTセンサーを設置し電力線経由で電圧や温度などのデータを収集することで、多数のパネルの劣化状態を正確に把握できる。監視機器用の通信網を別途敷設する必要がないため、保守作業を低コスト化できる。

 これまでも3者は、山梨県立丘の公園の太陽光発電施設(出力99.9kW)で実証し、同技術による不具合パネルの特定などで成果を上げてきた。6月に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から計1億円の助成を受け、規模を10倍に拡大する。今後、数年間かけてデータを収集していく。

 米倉山実証試験用太陽光発電所は、カナディアン・ソーラー製の多結晶パネルを3960枚設置した施設で年間発電量は135万1000kWh。2014年9月に運転を開始し、これまでに超電導フライホイール蓄電システムと太陽光発電を組み合わせた系統連系、ハイブリッド水素蓄電池と太陽光発電を組み合わせた系統連系などを実証してきた。

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