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エコスタイル、「蓄電池付き太陽光」をバランシングサービスに活用

2019/10/02 19:42
工藤宗介=技術ライター
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 エコスタイル(大阪市)は10月1日、新電力向けのBG(バランシンググループ)サービスのなかで、「蓄電池付き太陽光発電所」から調達した電力を需要家に供給する需給管理の運用を開始した。

 最初の事例として、小売電気事業者である1号発電所(千葉県市川市)と業務委託契約を締結し、需給管理代行業務などのBGサービスを提供する。

 1号発電所グループが保有する「蓄電池付き太陽光発電所」の発電量を30分ごと24時間予測し、発電計画を作成して電力広域機関に提出するなどの一連の業務を代行する。太陽光発電所の定格出力は49.5kW、パネルの出力は257.52kW、蓄電池容量は440kWh。

 「蓄電池付き太陽光発電所」は、充放電による損失を伴う一方、安定した出力を日没後も得られる。太陽光という自然変動電源からの電力を系統を通じてバランシング業務に実利用する希少な事例としている。

1号発電所に提供するBGサービスの仕組み
(出所:エコスタイル)
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  1号発電所は、同社グループが運営するホテルに電力を供給し、将来的には温室効果ガス排出量ゼロのクリーンホテルとして運営する方針という。

 エコスタイルのBGサービスは、複数の小売電気事業者の電力需給調整業務を代行し、同社が代表して送配電会社と託送供給契約を締結する。自社の気象予報士の知見を活用した独自の需給管理により、エンドユーザーの電力需要量に合わせて無駄なく調達する仕組みを確立したという。

 インバランス(発電予測誤差)リスクは、エコスタイルが自ら負担する。また、固定価格で卸電力を提供するため、市場変動リスクを負わずに導入できる。BG参加企業は、煩雑な需給調整業務を行うことなく、新たな事業として小売電気事業を展開できる。

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