ニュース

経産省、低圧事業用太陽光に対する「定期点検」を検討

今夏の太陽光の事故報告は12件、半数が台風15号

2019/10/05 20:21
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
印刷用ページ

 経済産業省は9月27日、産業構造審議会・電力安全小委員会を開催し、今夏に起きた太陽光と風力発電設備の事故報告を公表するとともに、太陽光と風力の小出力発電設備の保安水準の確保に向けた対応策に関して方向性を示した。

 2019年度中、経産省・産業保安部に提出された自然災害による事故件数は、現時点で太陽光発電が12件、風力発電が3件だった。内訳は、梅雨前線による豪雨で太陽光1件、台風8号で太陽光1件、台風10号で風力1件、台風13号で太陽光2件・風力1件、台風15号で太陽光7件・風力1件、台風17号で太陽光1件となり、台風15号による事故が群を抜いて多かった(関連記事:「九州南部豪雨」でメガソーラー損壊、陥没から法面崩壊に)。

産業保安監督部へ提出された自然災害による太陽光の事故報告
(出所:経産省)
クリックすると拡大した画像が開きます

 台風15号による事故では、千葉県内が6件を占め、なかでも市原市の山倉ダムに設置されていた「山倉水上メガソーラー」(出力11.5MW)では、台風通過後の9月9日、フロート架台が大規模に損壊した上、火災事故が発生した。経産省では、9月11日に関東東北産業保安監督部が立ち入り検査を実施し、30日以内の事故原因の詳細報告と、2次被害防止のため、柵内への立入禁止措置の強化、火災防止装置の設置を指示したという(関連記事:台風15号で水上メガソーラーが損壊し火災、強風で流されパネルが折り重なる)。

復旧作業の始まった「山倉水上メガソーラー」
(出所:日経BP)
クリックすると拡大した画像が開きます

 また、9月19日には、全国にある水上設置型太陽光発電設備の設置者に対して、注意喚起と安全確保などの確認を指示した。

  • 記事ランキング