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シンガポールで潮流発電の実証開始、日本企業も参画

2019/10/08 07:47
工藤宗介=技術ライター
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潮流タービン
(出所:日本郵船)
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 日本郵船は9月17日、同社および同社グループのMTI(東京都千代田区)が共同事業パートナーとして参加する「シンガポール・セントーサ島における潮流発電実証事業」について、発電装置の運用を開始したと発表した。

 シンガポール島とセントーサ島をつなぐ橋(セントーサ・ボードウォーク)の橋脚に潮流発電タービンを設置し、約1年間かけて発電効率を検証し、発電コストを試算する。潮流発電は、気象条件に影響を受ける太陽光や風力とは異なり、年間を通じて水量・方向が安定している潮流を利用するため発電量予測が立てやすいのが特徴という。

 定格出力は5kW、年間発電量は13MWhを見込んでいる。発電した電力は、セントーサ・ボードウォークの街灯に供給される。潮流発電タービンは、オーストラリアの潮流発電タービンメーカーであるElemental Energy Technologiesの子会社MAKO Energy製を採用した。また、同タービンには、イーグル工業の表面テクスチャリング技術を用いたメカニカルシールを搭載した。

 発電効率の検証などを踏まえた上で、シンガポール初となる海洋再生エネルギーの商用化を目指す。商用の時期は未定。また、将来的な市場として、日本を含むアジア海域も視野に入れてさらなる事業展開に取り組んでいくという。

 日本郵船グループは、海洋エネルギーの実証研究を通じて新たなビジネスの創出を目指している。中期経営計画「Staying Ahead 2022 with Digitalization and Green」において、事業を通じてSDGs(持続可能な開発目標)の達成に取り組んでおり、今回の実証もその一環になる。

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