三菱自と九電工、インドネシアでEMS実証、太陽光を蓄電池で安定化

2019/10/11 17:51
工藤宗介=技術ライター
インドネシア・スンバ島に導入したEV「アイ・ミーブ」と急速充電器
(出所:三菱自動車)
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 三菱自動車工業は10月3日、インドネシア・東ヌサトゥンガラ州のスンバ島で実施しているエネルギーマネジメント実証実験に参加したと発表した。太陽光発電の電力で電気自動車(EV)を運用し、ガソリンの確保が難しい離島での効率的なエネルギー活用方法を探っていく。

 同実証は、九電工とインドネシア技術評価応用庁(BPPT)が、環境省の支援事業として2017年12月から実施しているもの。インドネシア政府が設置した既存の太陽光発電所の発電電力を、九電工の鉛蓄電池およびエネルギー管理システム(EMS)により安定化させ、同島の送電網に一定量を供給する。

 三菱自動車は、2018年2月にEV「アイ・ミーブ」2台、PHEV(プラグ・イン・ハイブリッド車)「アウトランダーPHEV」8台、急速充電器4台をインドネシア政府に寄贈している。このうちアイ・ミーブ1台と急速充電器1台を同島で運用する。急速充電器は同島の送電網に接続し、EVの充電に使った電力分を九電工のEMS経由で太陽光発電の電力で補う仕組み。

 インドネシアには有人の離島が数千カ所あり、多くが旧来型のディーゼル発電機を利用している。実証に用いる太陽光発電所の出力は500kW、鉛蓄電池の容量は1152kWh。九電工のEMSを活用することで、再エネ比率を高めるとともに、停電の多い同島における電力系統の安定運用に貢献する。