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戸田建設、長崎の自社メガソーラー電力を筑波の事業所で活用

2019/10/17 14:14
工藤宗介=技術ライター、金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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さくらの里メガパワー発電所
(出所:戸田建設)
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筑波技術研究所
(出所:戸田建設)
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 戸田建設は10月8日、長崎市にある自社所有のメガソーラー(大規模太陽光発電所)「さくらの里メガパワー発電所」で発電した電力を、茨城県つくば市にある同社筑波技術研究所で活用すると発表した。

 同社は、使用電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目標に掲げる国際的なイニシアティブ「RE100」に加盟している。その達成に向けて、事業活動で使う電力を2040年までに50%、2050年までに100%再エネ電力に転換する目標を掲げている。

 さくらの里メガパワー発電所は、太陽光パネルの出力2.141MW、連系出力1.99kWで、年間発電量は約2.6GWh。太陽光パネルは三菱電機製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用する。戸田建設と九州ガスグループのティービーコーポレーション(長崎県諫早市)が合同会社を設立し、2015年から固定価格買取制度(FIT)によって売電している。

 筑波技術発電所では、7月からみんな電力(東京都世田谷区)が再エネ100%電力を供給している。今回、みんな電力と合同会社の間で特定供給契約を締結することで同発電所の電力をみんな電力に卸供給し、その電力をブロックチェーン電力取引システムによって筑波技術研究所で活用する。

 スキームとしては、みんな電力が同発電所由来のトラッキング付き非化石証書を市場から購入することで、筑波技術研究所における再エネ電力の「自家消費」を実現する。研究所の年間消費電力量は約1.1GWh。なお、研究所の電源構成比は、太陽光発電の発電量が時刻によって変動するため、実績値が確認できるまで不明という。

 戸田建設は、今回の筑波技術研究所のほか、9月には東京駅前常磐橋プロジェクトA棟新築工事などの工事用電力をRE100対応電力に切り替えた。同社の電力消費の約9割は工期の限られる建設現場であり、オンサイトの再エネ自家消費には制約があることから、まずはRE100対応の電力契約によって再エネ調達を進めていく計画。

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