ニュース

北海で「浮体式」洋上風力、出光興産子会社が計画

2019/10/17 18:04
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
同プロジェクトの洋上風力発電イメージ
(出所:Equinor Energy)
クリックすると拡大した画像が開きます

 出光興産の子会社である出光スノーレ石油開発(東京都千代田区)は10月16日、欧州・北海のスノーレ油田において、浮体式洋上風力発電を導入すると発表した。

 導入計画をノルウェー政府に提出した。スノーレ油田は、出光興産グループが権益を持つノルウェー領北海の海洋石油ガス田である。

 同油田は、ノルウェー西部ベルゲン市の沖合約200kmの位置する海洋油田。出光スノーレ石油開発は、100%子会社のノルウェー現地法人である出光ペトロリアムノルゲ(Idemitsu Petroleum Norge)を通じて、スノーレ油田の権益を9.6%所有する。

 浮体式洋上風力発電プロジェクトは、定格8MWの浮体式洋上風力発電設備11基からなる総出力88MWの洋上ウインドファーム「Hywind Tampen floating wind farm」を建設し、石油ガス生産設備へ直接接続する。発電した電力はスノーレ油田と近傍のガルファクス油田に供給する。

 現在使用しているガスタービン発電による電力の約35%を再生可能エネルギーに転換し、CO2排出量を年間約20万t削減する見込み。発電設備には、スノーレ油田の権益を33.3%所有するノルウェー大手エネルギー企業エクイノール(Equinor Energy)の「Hywind(ハイウインド)」コンセプトを採用する。

 今後、2022年後半の運転開始に向けて、浮体式洋上風力発電設備を建設し、ノルウェー西部のグレン地区で組み立て、洋上設置作業を行う計画。なお、ノルウェー政府は、開発費の一部を補助金として交付することを決定している。

  • 記事ランキング