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中国電・明電舎・マツダ、リユース蓄電池でVPP実証

2019/10/19 18:32
工藤宗介=技術ライター
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 中国電力、明電舎、マツダの3社は10月17日、再使用(リユース)蓄電池を活用したVPP(仮想発電所)実証試験を行うと発表した。電気自動車(EV)に搭載されていた駆動用蓄電池を定置型としてリユースする。

 再エネを最大限に活用し、需給バランスの改善などにつながる制御技術の獲得を目指す。2020年1月までに定置型蓄電池システムを構築し、実証試験を開始する計画。

 具体的には、太陽光、EV、電気温水器などの統合制御を実証している中国電力エネルギア総合研究所(広島県東広島市)に、新たにリユース蓄電池8個を用いた定置型蓄電池(容量160kWh)を設置する。

実証試験のイメージ
(出所:中国電力、明電舎、マツダの共同リリース)
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 実証試験では、複数のリユース蓄電池を統合制御するシステムを構築し、再エネを含む分散型電源などと組み合わせて制御する。主な実証テーマは、太陽光のピーク出力時に蓄電池に充電し、その他の時間帯に放電して長周期の変動を平準化する運用や、秒単位の短周期変動を蓄電池の充放電によって平滑化する運用などを検証する。運用を通じて、電力系統の品質維持につながる需給バランス制御などの効果のほか、リユース蓄電池の応答性や劣化特性などを評価する。

実証試験における主な検証内容
(出所:中国電力、明電舎、マツダの共同リリース)
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 中国電力は、分散電源を統合的に運用するビジネスの展開に向け、これまでにもさまざまなリソースの活用に取り組んでいるという。また、明電舎は定置型蓄電池システム用に電力変換装置を供給しており、電力品質の安定化や需要家の停電対策などのノウハウを持つ。マツダは、技術開発の長期ビジョン「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言 2030」に基づき、自動車のサプライチェーン全体の環境負荷低減に取り組んでいる。

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