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東芝が「小型地熱」向けタービン発電機、インドネシアで受注

2019/10/22 20:36
工藤宗介=技術ライター
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「Geoportable」のイメージ
(出所:東芝)
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 東芝エネルギーシステムズ(川崎市)は10月15日、インドネシアの電力会社であるGeo Dipa Energi(GDE)がジャワ島中部に計画するディエン小型地熱発電所向けに、地熱発電用の蒸気タービン発電機を受注し、設計・製造に着手したと発表した。2021年3月に運転を開始する予定。

 ディエン小型地熱発電所は、ディエン高原内に新たに建設する出力10MWの地熱発電所。この地域には、すでにGDEが2002年にディエン地熱発電所1号機の商業運転を開始している。東芝エネルギーシステムズは、同国の大手EPC(設計・調達・施工)サービス事業者であるInti Karya Persada Tehnik(IKPT)を通じて、小型地熱発電設備「Geoportable」1セットを納入する。

 Geoportableは、1~20MW級の小規模な地熱発電システムで、従来の発電設備に比べて、スペースの限られた狭い敷地にも設置できる。耐腐食性に優れた材料技術や高性能化を実現したタービン蒸気通路部の設計などの先進的技術を採用した。さらに標準化された機器をスキッド上に組み上げることで、工場での製造期間や現地での据付期間を短縮した。今回、これらの特徴が評価され契約に至ったという。

 インドネシアは、世界第2位の地熱資源国とされ、約2万9500MW(29.5GW)相当の資源量を持つ。同国の「電力供給総合計画2019~2028年」では2028年までに約4600MW(4.6GW)相当の地熱発電所の新規開発を計画している。小型地熱発電は、同国の多くの島で使用されるディーゼル発電設備の代替としての期待が高まっている。

 東芝エネルギーシステムズは、これまでに同国最大の地熱発電所であるサルーラ地熱発電所や、パトハ地熱発電所1号機向けに累計239MW相当の大型地熱発電設備を納入した実績がある。

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