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熊本電力が「卒FIT」買取で最高値、対象は関東と九州

2019/10/25 20:48
工藤宗介=技術ライター
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業界で最高水準の買取単価を設定
(出所:熊本電力)
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 地域新電力の熊本電力(熊本市) は10月24日、固定価格買取制度(FIT)の買取期間が満了した「卒FIT」住宅用太陽光発電の余剰電力買取サービスについて、九州電力管内は買取単価12円/kWh、東京電力管内は同13円/kWhに設定したと発表した。

 いずれも熊本電力との電力購入契約が条件となる。

 これまでの「卒FIT」余剰電力の買取単価の最高値では、買取条件なしでスマートテックが関東で11.5円/kWh、九州で10円/kWhを公表。自社電力供給サービスとの契約を条件にした場合、関東では、はりま電力が12円/kWh、九州では宮崎電力が10円/kWhと設定している。

 今回の熊本電力の価格設定は、蓄電池やエコキュートなどの導入を条件とした特殊なケースを除くと、自社電力契約の条件付きながら業界最高値となる。なお、旧一般電気事業者の条件なしの買取単価は、東京電力エナジーパートナーが8.5円/kWh、九州電力が7円/kWhとなっている。

 熊本電力によると、高値での買取を実現した背景には、買取対象を同社電力ユーザーに限定したこと、旧一般電気事業者と比べて大規模な固定資産を持たないことなどが理由としている。今後ユーザー数が大きく増加しても採算割れしない価格に設定したという。

 九州電力管内は11月1日以降順次、東京電力管内は2020年1月1日以降、順次サービス開始する。低圧かつ10kW未満が対象で最低契約期間は1年間、買取金額は月々の電気料金と相殺する。同社は今後、仮想蓄電池サービスの提供についても検討するとしている(関連記事:【卒FIT太陽光の買取単価・一覧表】最高値はスマートテックとJXTGエネ)。

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