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福島で再エネ展示会、自家消費や出力制御への対応をアピール(page 2)

2019/10/30 20:29
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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火災の起きにくいパネル

 このほか、今回の展示会では、ここ数年、自然災害によって被災した太陽光発電所が相次いだことから、苛酷な天候を想定したシステムの展示も目立った。

 太陽光パネル大手の中国トリナ・ソーラーは、新しいタイプの水上太陽光向けのフロート架台システムの実機を初めて展示した。今夏、強風で水上太陽光の樹脂製フロート架台が損壊したケースが目立ったが、展示した製品は、6つの樹脂製フロート架台をアルミニウム製の部材で前3つ、後ろ3つに連結させた筏(いかだ)タイプで、強風対策をより強化したという。実際の設置では、前4つ、後ろ4つの8つのフロート架台を連結するパターンもあるという。

 東洋ケミカルエンジニアリング(東京都港区)とクリーンエナジージャパン(横浜市)が独自に共同開発して実証しているもので、トリナ・ソーラーでは、同社の太陽光パネルと、このフロートシステムを組み合わせ、「TrinaPro」として提供する予定だ。

 トリナ・ソーラーでは、水上太陽光に向いたパネルとして、両面受光型タイプを推奨しており、ハーフセルタイプの「DUOMAX twin」を展示した。同パネルの表面だけの最大公称出力は390~410W/枚で、実際に設置した場合、これに裏面の発電量が5~30%上乗せされるという。

トリナ・ソーラーは筏(いかだ)タイプのフロート架台を展示
(出所:日経BP)
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 また、アンフィニ(大阪市)は、太陽光パネルごとに発電量を監視したり、出力を停止したりできる制御ユニット(オプティマイザー)付きのパネルを展示した。災害でパネルが損傷した場合、PCSを停止し、接続箱を遮断してもパネルの出力が続くため、火災の可能性がある。オプティマイザー付きならば遠隔で各パネルの出力を止められ、安全性が高い。

 同社では、福島県楢葉町に稼働中の福島工場で、同タイプの太陽光パネルも製造しており、IV(電流・電圧)特性の他、EL検査によりマイクロクラック(微細な割れ)をチェックした上で出荷しているという。

アンフィニは福島工場で製造したオプティマイザー付き太陽光パネルを展示
(出所:日経BP)
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