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三菱重工、米でウインドファーム「再生」、米事業活動相当分を発電

2019/10/31 14:38
工藤宗介=技術ライター
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White Deer Wind Farm
(出所:三菱重工)
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補修・改修の様子
(出所:三菱重工)
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 三菱重工業は10月29日、同社グループが米テキサス州で運営する風力発電の発電量が、米事業の電力消費に相当する規模になったと発表した。

 全米における2018年度の同社グループの事業活動で消費する電力相当を、テキサス州の風力発電所で発電したという。この発電所は、運転休止状態だったウインドファーム(大規模集合風力発電所)を同社が買収したもので、高効率・高出力化の改修を行うとともに、適切な保守・運用によって稼働率が改善したという。

 2001年12月に商業運転を開始したウインドファーム「White Deer Wind Farm」で、三菱重工製の出力1MW級の風車80基で構成される。三菱重工グループとして米国再エネ発電市場の理解を深めるために有益と判断し、北米拠点法人Mitsubishi Heavy Industries America(MHIA)が2018年10月に運営会社を買収した。

 買収当初から、全80基のうち70基もの風車が補修・改修が必要な状態で、そのうち24基はすでに運転を停止していた。三次元数値流体解析によって最適設計した翼性能改善装置(ボルテックスジェネレーター)、制御ソフトの更新による出力や方向制御精度の向上、電気回路のノイズ耐性向上、計画的な保守工事などを通じて、再稼働した風車が増え、性能・稼働率・信頼性が全般的に向上したという。

 同社では、今回の「ウインドファーム再生」はものづくりを通じて社会のサステナビリティ追求に貢献することを企業理念とする三菱重工グループの事業アプローチのモデルになると説明している。

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