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三菱マテ、バイオガス発電事業の体制強化、市川環境など出資

2019/10/31 15:23
工藤宗介=技術ライター
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食品廃棄物によるバイオガス発電事業の概要
(出所:三菱マテリアル)
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バイオガスプラントのイメージ図
(出所:三菱マテリアル)
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 三菱マテリアルは10月29日、固定価格買取制度(FIT)によるバイオガス発電事業の体制を見直すとともに、事業開始の時期を5カ月、遅らせると発表した。

 同事業は、食品廃棄物を嫌気発酵して得たメタンなどのバイオガスを燃料に、定格出力550kWのガスエンジン発電機を稼働させるもの。FITによる売電単価は39円/kWh。

 事業主体は、同社子会社のニューエナジーふじみ野(NEFC、東京都千代田区)で、今回資本を増強するなど事業体制を強化するとともに、事業計画を見直した。

 三菱マテリアルは、2015年に環境省の補助事業として埼玉県本庄市にメタン発酵によるバイオガス発電の実証実験を実施し、事業化に向けた検討を進めてきた。2018年4月には、埼玉県富士見市、ふじみ野市、三芳町で構成される入間東部地区事務組合が所有する浄化センター(し尿処理施設)の敷地の一部を借りてバイオガス発電事業を行うことで協定を締結し、事業化にあたりNEFCを2018年5月30日に設立した。

 今回、事業基盤の強化のためNEFCの増資を行うとともに、新たな株主として市川環境エンジニアリング(IKE、千葉県市川市)、コープデリ生活協同組合連合会(埼玉県さいたま市)、生活協同組合コープみらい(埼玉県さいたま市)が出資する。増資後の資本金は2億5000万円(増資前5000万円)、出資比率は三菱マテリアルが75%、IKEが20%、コープデリとコープみらいが各2.5%。

 また、事業用地を所有する事務組合との協議のなかで、当初予定より事業用地の引き渡しが遅れたことから事業計画を見直し、事業開始を当初の2020年4月から同年9月に変更した。2019年6月に事務組合と土地の賃貸仮契約を締結し、7月から建設工事を開始している。

 バイオガスプラントは、1日あたり40tの食品廃棄物を処理でき、バイオガス発電による電力をFITによって売電単価39円/kWhで売電する。また、発酵後に残る残渣をセメント工場で再資源化するなど「最終処分ゼロ」を目指す。食品廃棄物の集荷・受け入れに関してはIKEやコープデリ、コープみらいと連携し、発電した電力は「コープデリでんき」のFIT電気メニューや事業所施設の電力として活用する。

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