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スイスABB、世界最大3.6GWの洋上風力から直流送電設備を受注

2019/11/01 09:10
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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ドガーバンク洋上風力発電所
(出所:ABB)
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 スイスABBは10月30日、英・北海沖での洋上風力発電設備の送電系統に連系する高圧直流送電(HVDC)システムなどの納入企業に選定されたと発表した。

 「北海ドガーバンク洋上風力発電所(Dogger Bank offshore wind farms)」の連系設備で、英国の洋上風力発電では初めてHVDC技術を活用し、送電ロスを減らして効率的に陸上に電気を送ることを目指す。

 この洋上風力発電所は、英SSE RenewablesとノルウェーEquinorが手掛ける、世界最大級となる出力3.6GWのウインドファーム(大規模集合風力発電所)。英国全体の推定発電量の約5%に相当し、450万世帯に電力を供給できるという。

 同プロジェクトでは、ABBはHVDCシステムにかかわるコンバーターを供給する。また、ノルウェーのエネルギー事業者であるAibelが2つのHVDCにかかわる洋上のコンバータープラットフォームを供給する。ABBとAibelは、2016年に洋上風力の連系設備の設計、エンジニアリングおよび最適化に関するパートナーシップを締結している。

 英国では、2030年までに洋上風力から最大で3分の1を電力調達し、2050年までに二酸化炭素ネット排出量ゼロを目標に掲げている。また、国際エネルギー機関(IEA)によると、世界の洋上風力発電容量は2040年までに15倍に増加し、約1兆ドルの累積投資を引き付ける可能性があるという。

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