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日本ガイシと独BASF、「次世代NAS電池」を共同開発

2019/11/08 18:04
工藤宗介=技術ライター
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日本ガイシのコンテナ型NAS電池
(出所:日本ガイシ)
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 日本ガイシと独総合化学メーカーBASFの子会社BASF New Businessは11月7日、次世代のナトリウム硫黄(NAS)電池の共同研究に関する契約を締結したと発表した。

 両社は今年6月に、日本ガイシ製のNAS電池の販売に関して提携し、契約を締結していた。次世代NAS電池の実現により、新たな蓄電池市場の開拓を目指す。

 BASFの持つ広範な化学技術と、日本ガイシの持つNAS電池のシステム設計・製造技術を活用し、さらに性能を向上させる。次世代NAS電池の開発にはセル(充電素子)単位の化学技術とモジュール単位の設計技術を組み合わせて電池システム全体を最適化することが重要で、両社の技術は補完関係にあるという。

 NAS電池は、日本ガイシが世界で初めて実用化したMW級の大容量蓄電池。大容量・高エネルギー密度・長寿命が特徴で、短時間・高出力が特徴のリチウムイオン電池など他の蓄電池と比べて長時間にわたって高出力の電力を安定供給する定置用蓄電池用途に向く。

 全世界で約200カ所、総出力570MW、総容量4000MWh以上の設置実績がある。再生可能エネルギーへの出力抑制を回避したり、出力を安定化させる用途のほか、大口需要家向けの負荷平準化や非常用電源、離島のマイクログリッドにおける供給安定化など、さまざまな用途で導入されている。

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