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「太陽光による電化が欧州の脱炭素化を加速」、欧業界団体の調査

2019/11/13 08:40
大場 淳一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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図1●SolarPower Europeの調査報告書「ソーラー電化:脱炭素化エネルギーシステムのためのソリューション」の表紙
(出所:SolarPower Europe)
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 欧州の太陽光発電業界団体であるSolarPower Europe(SPE)は11月7日、脱炭素化に関して欧州委員会(EC)が策定した長期戦略「A Clean Planet for All(欧州グリーンディール)」による目標を達成するためには、太陽光による電化を大幅に増加させる必要があるとの見解を発表した。

 SPEが刊行した調査報告書「ソーラー電化:脱炭素化エネルギーシステムのためのソリューション」によるもの(図1)。

 ECの目標では、2050年までに欧州を気候変動に関して中立にするとしている(関連記事1:欧州の太陽光市場、36%増の11GWに伸長)。

 同目標を達成するためには、欧州の電源構成や経済の全分野において化石燃料を再生可能エネルギーで代替しなければならない。

 一方、太陽光発電は、この2~3年ほどで最も低価格なクリーンエネルギー技術となった(図2)(関連記事2:メガソーラーの発電コスト、欧州全土でスポット市場より安価に)。

 そこで同報告書では、太陽光をどのように活用すれば、欧州グリーンディールを加速させ、車両の電動化や農業といった経済のカギを握る分野の競争力を増加しつつ、全市民のエネルギー転換を確実に実現できるかを分析している。

 太陽光による電気は、地域経済の活性化やグリーン雇用の創出に寄与しつつ、気候変動に関する欧州連合の野心的な戦略を達成するための根幹になり得るという。

 SPEのWalburga Hemetsberger CEOは、「完全な脱炭素化による電化は、費用対効果に優れた長期的な気候変動戦略のカギとなる。消費者に権利を与え、雇用を創出し、直接的には電化により、間接的には再生可能な水素の生成を通して欧州の産業競争力に貢献するという点で、太陽光は重要な位置を占める」と述べている。

図2●太陽光および他の発電技術による均等化発電原価(LCOE)の比較
(出所:SolarPower Europe)
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