ニュース

NTT、「直流グリッド」で地域レジリエンス強化、既存系統を補完

2019/11/13 09:04
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ

 NTTグループでスマートエネルギー事業を推進するNTTアノードエナジー(東京都千代田区)は11月12日、新たなエネルギー流通の仕組みを創出し、持続可能な社会の実現を目指す「NTTアノードエナジー中期ビジョン」を策定したと発表した。

 NTTグループのエネルギー関連事業は現在、約3000億円の売上規模になる。同社は今後、再生可能エネルギー・蓄電池・EV(電気自動車)関連・ICTといった分散エネルギー基盤に対して、2025年度まで年間1000億円規模で積極的に投資を行っていく計画。2025年度には約6000億円の売上規模を目指す。

NTTアノードエナジーの事業領域
(出所:NTTアノードエナジー)
クリックすると拡大した画像が開きます

 再エネや蓄電池などの分散エネルギーリソースによるソリューションの提供を通じてコネクテッドバリューチェーンの構築を目指す。太陽光や風力発電、バイオマス発電、地熱発電、水力発電といった再エネ電源を整備し、2025年度に合計450万kWを外部に供給できる体制を構築する。

 全国約7300カ所にあるNTTビルを活用し、希望する顧客向けに直流給電を提供する。NTTビルから約1km以内の近隣に位置するオフィスビル、病院、工場、公共施設などを対象に、電力会社の既存電力網を補完する形で「直流エリアグリッド」を構築し、地域レジリエンスを強化する。

 同社は、発電、送配電・蓄電、小売・卸売の3つの領域で、グリーン電力発電事業、バックアップ電源事業、VPP(仮想発電所)事業、電気小売事業、新サービス事業、電力小売事業の5つの事業を展開する。NTTグループにおけるネルギー事業推進会社として、子会社の電気小売事業者エネット、太陽光発電の見える化サービスを展開するNTTスマイルエナジーとの連携を一層強化していく。

システムメンテナンスのお知らせ
  • 記事ランキング