中国電力と同社子会社のエネルギア・ソリューション・アンド・サービス(ESS、広島市)は11月20日,太陽光発電と蓄電池またはV2H(自動車・住宅間の充放電)システムを組み合わせることで、災害などによる停電時も電力を供給できる分散型電源を提案する「自立電源設置サービス」を開始した。
太陽光発電設備を設置済みまたは設置を検討する顧客に向けて、自立電源機器としてエヌエフ回路設計ブロック製の住宅用蓄電池「Smart Star L」、三菱電機製のV2Hシステム「SMART V2H」をリースで提供する。
自立電源機器は分電盤の上流部に設置するため、停電時も住宅全体で電気を使用できる。一般的な太陽光発電では電力供給が非常用コンセントに限定され、一般的な蓄電池は分電盤の下流部に設置するため、あらかじめ選択した範囲の家電しか利用できなかった。
Smart Star Lは、蓄電池の定格容量9.8kWh、定格出力3kVAで、停電時は太陽光発電と合わせて最大9kVAの電力を供給できる。リース料金は月額1万6660円。SMART V2Hでは、蓄電池の容量は電気自動車に依存し、定格出力6kVA、停電時は太陽光発電と合わせて最大10kVAの電力を供給できる。リース料金は月額1万5000円。
固定価格買取制度(FIT)の買取期間が終了した住宅太陽光を対象に、中国電力が商品化した「卒FIT」太陽光向けサービス「ぐっとずっと。グリーンフィット」の一環として展開する。中国電力からの紹介で契約した顧客に対して、特典としてエネルギアポイント1万ポイントまたは5000円相当の特典を進呈する。