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三菱商事と中部電、オランダEneco買収へ、再エネ事業を強化

2019/11/26 01:13
工藤宗介=技術ライター
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Enecoはオランダ2位のエネルギー会社で再エネを多く運営する
(出所:三菱商事)
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 三菱商事と中部電力は11月25日、欧州で総合エネルギー事業を展開するオランダEnecoの売却入札に共同で参加し、優先交渉権を獲得したと発表した。最大100%の株式を41億ユーロ(約5000億円)で買収する予定。

 両社は今後、ロッテルダム市などの既存株主およびEneco内での手続きを経て株式売買契約を締結した後、共同設立した新会社Diamond Chubu Europeを通じて買収する予定。新会社は、三菱商事が80%、中部電力が20%を出資し、オランダ・アムステルダムに本社を設置する。

 Enecoはオランダ第2位のエネルギー事業者で、オランダ、ベルギー、ドイツの3カ国を中心に、再生可能エネルギーを中核とした発電事業、電力・ガストレーディング事業、電力・ガス小売事業、地域熱供給事業を展開する。2007年から再エネ開発を手掛け、約120万kWの再エネ資産を保有する。2011年には消費者向けにグリーン証書の活用を含む100%グリーン電力の供給を開始した。

 また、オランダ企業としては初めてSBT(Science Based Targets)を策定。パリ協定で提唱された地球全体の平均気温の上昇を産業革命前と比べて2度未満に抑える目標に向けた気候変動対策に積極的に取り組んでいる。

 三菱商事とEnecoは、2012年から現在まで3件の欧州洋上風力発電事業(合計123万kW)および欧州最大規模の蓄電事業(5万kW)で協業している。今回、両社の関係を深化させることで、Enecoの技術力・ノウハウを活用して欧州内外における三菱商事の再エネ開発を更に加速させる。また、Enecoの顧客基盤と三菱商事のさまざまな商材・サービスを組み合わせることで、エネルギーマネジメント関連の新サービスを充実させていく。

 中部電力は、電力自由化で先行する欧州市場において先進的な取り組みを実践するEnecoへ参画することで、中部電力とEnecoの双方の知見を持ち寄ってビジネスモデルを進化させ、国内外のエネルギー事業におけるシナジー効果を狙う。

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