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「作動音」を監視し異常を発見、設備の予防保全に

2019/11/26 21:36
工藤宗介=技術ライター
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リアルタイム騒音監視システムの構成
(出所:日立パワーソリューションズ)
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騒音による異常診断の概念
(出所:日立パワーソリューションズ)
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 日立パワーソリューションズ(茨城県日立市)は、工場や発電所で発生する騒音を常時測定する「リアルタイム騒音監視システム」を、11月25日から提供し始めた。機械学習により正常稼働時と異常時の騒音を識別し、設備異常の早期発見やきめ細やかな環境対策に活用できるという。

 工場や発電所の設備稼働による騒音を複数箇所で常時測定し、音の大きさや周波数をリアルタイムで可視化する。設備の「正常稼働音」以外の音を自動識別する機能により、熟練設備管理者以外には難しいとされてきた設備由来の稼働音の特徴把握が容易になり、騒音が増加する原因の特定や音色変化に現れる異常を早期に発見できる。ネットワークでの情報共有も可能。

 価格は個別見積もり。システムをクラウドで提供するほか、顧客のハードウエアを使ったオンプレミス形式の構成も可能。要望に応じて測定点選定、機器構成立案、システムの要件整理、システム構築まで請け負う。また、システムの運用を始めた後の運用・保守サービスも提供する。

 設備保守に関する業務では、長期稼働に伴う部品の経年劣化などによる故障リスクの高まり、ダウンタイムの発生や保守コストの増加が大きな課題になっており、故障発生後に対応する「事後保全」から、事故の発生を抑える「予防保全」へ移行することが求められている。

 一方、予防保全では設備の停止や改造を伴うセンサー取り付けが必要な場合が多く、非接触センシングへのニーズが高まっている。日立パワーソリューションズは、騒音影響の予測・評価やその対策で800件を超える実績があり、音の測定やシミュレーションに関するノウハウを元に顧客ニーズに対応している。

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