ニュース

コロンビアでミドリムシを培養、火力排気でバイオ燃料生産

2019/11/28 18:32
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
DMMD火力発電所
(出所:伊藤忠商事、ユーグレナ)
クリックすると拡大した画像が開きます
屋外培養試験の実施施設
(出所:伊藤忠商事、ユーグレナ)
クリックすると拡大した画像が開きます

 伊藤忠商事とユーグレナは11月27日、飼料用およびバイオ燃料用ミドリムシの海外培養実証事業をコロンビアで実施すると発表した。パートナー企業と協力協定を締結した。6月に発表したインドネシアに続く2カ国目となる。

 同実証事業は、微細藻類のミドリムシを既存発電所や工場から排出される二酸化炭素で培養し、飼料およびバイオ燃料の原料を生産するもの。ユーグレナはミドリムシ現地株の単離・収集・育種・培養に関する実証実験を、伊藤忠商事は実証事業の候補地リサーチ・交渉・資材調達支援・生産物の販売可能性調査などの海外進出・事業者支援を行う。

 今回協力協定を締結したコロンビアDrummond Ltd. Colombia(DMMD)は、伊藤忠商事が2011年に出資した石炭サプライヤー。DMMDが所有する火力発電所の近隣にミドリムシの培養試験エリアを確保した。同発電所から排出される二酸化炭素や熱を利用する。

 またユーグレナは、コロンビアセサール県の有力大学であるUniversidad Popular del Cesarと提携し、現地当局からの実証事業に関する研究許可を取得した。同大学を通じて日本産ミドリムシの輸出入、現地ミドリムシの採取、ミドリムシの屋外培養試験などに関して研究する。ユーグレナが研究員を派遣し、11月上旬から現地で培養試験を開始した。

 なお、インドネシアでも同様に現地パートナー企業と大学を選定し、研究員を派遣済みで、コロンビアと同時期に培養試験を開始する。今後半年から1年間にわたる両国での試験結果を基に実施国を絞り込み、その後徐々に実証試験の規模を拡大していく予定。

システムメンテナンスのお知らせ
  • 記事ランキング