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自家消費型太陽光の環境価値を取引、エナーバンクとエクソル

2019/12/02 20:08
工藤宗介=技術ライター
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環境価値取引のスキーム
(出所:エナーバンク)
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 電力オークション「エネオク」を運営するエナーバンク(東京都中央区)は11月29日、エクソル(京都市)と協働し、自家消費型太陽光発電システムの環境価値取引サービスを提供すると発表した。CO2を削減したい企業と、経済性を重視し環境価値を必要としない太陽光発電の設置企業との間で環境価値を取引する。

 RE100やSBTの達成などCO2排出量削減を目指す企業にとって、太陽光発電の導入だけではCO2の一部しか削減できず、更に削減するには電力会社が提供するCO2フリー電力プランを利用するなどの追加費用が必要になる。また一方で、電気代削減効果や税制優遇効果が目的で自家消費型太陽光を導入する企業も多く、環境価値が目的でないケースもある。

 エナーバンクが提供するサービス「グリーンチケット」は、グリーン電力証書の仕組みを活用して環境価値を証書化して売買できる。今回の協業では、エクソルが設置した太陽光発電システムで発電した電気のうち、環境価値を必要としない企業が自家消費した分の電気に含まれる環境価値を抽出してエナーバンクに譲渡する。

 エナーバンクは環境価値をグリーン電力証書に替えて環境価値が必要な企業に販売し、環境価値を提供した自家消費型太陽光の設置者は売却益を得られる。また、購入企業は、電力契約に紐付かない形で環境価値が購入できるため、電力契約の選択肢が広がる。

 簡単な申請で利用でき、手数料など追加費用はない。エクソルは、自家消費型太陽光の導入時にグリーンチケット利用のための計測機器を設置する。エナーバンクは、グリーン電力証書化およびCO2フリー電力を求める利用者向けに証書を販売する。

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