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トクヤマ、再エネによる大規模な水素製造、「酸素」利用で低コスト化

2019/12/02 20:53
工藤宗介=技術ライター
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実証事業の全体像
(出所:トクヤマ)
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 トクヤマは11月27日、再生可能エネルギー由来の電力と水電解技術を活用し、CO2排出量の削減と水素生成コストの低減モデル構築に向けた大規模水素製造設備の開発・実証実験を行うと発表した。今後の事業化を目指すとともに、地域内外に温暖化防止対策の手法の1つとして発信していく考え。

 再エネ電力を導入するとともに、貯蔵可能な2次エネルギーとして水素を製造することで、出力変動する太陽光や風力のバッファリング機能を構築する。また、水素と同時に発生する酸素を有効活用することで水素製造のコスト低減を検討する。

 具体的には、化学工場への再エネ電力の調達調査と導入検討、変動再エネ電力バッファリングとしての大規模水電解設備の開発、水素・酸素利活用ためのガス精製設備の開発、水素コスト低減を目的とした酸素利活用モデルの構築、水素コスト低減を目的とした工場内での他プラントとの廃エネルギーの融通に取り組む。

 同実証は、山口県の「平成31年度 やまぐち産業イノベーション促進補助金事業」に「再エネ電力と水素製造技術を活用した化学工場からのCO2排出量削減と水素コスト低減モデルの構築」として採択された。採択事業の期間は2019年6月~2020年2月(最長3年間)。

 また同日、トクヤマと山口大学は、トクヤマ・徳山製造所のCO2排出量の削減に向けて将来の電源構成(エネルギーミックス)について共同で調査・検討を開始したと発表した。トクヤマは、2030年度にエネルギー起源のCO2排出量を2013年度BAU(なり行き)比で15%削減することを目標に掲げている。

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